UI UXとは?基本知識と改善ポイントをわかりやすく紹介

吉成 俊治

UI UXとは?基本知識と改善ポイントをわかりやすく紹介

Webサイトやアプリの改善について調べていると、「UI」「UX」という言葉をよく見かけます。しかし、言葉は聞いたことがあっても、「何が違うのか」「どちらを優先すべきなのか」「見た目を整えることとどう違うのか」まで明確に理解できている人は多くありません。

結論からいうと、UIはユーザーとサービスの接点、UXはそのサービスを通じて得られる体験全体を指します。モンスターラボはUIを「ユーザーとの接点として現れる外観や画面」、UXを「製品やサービスの利用を通じて得られる体験」と説明しており、電通マクロミルインサイトも、UXは個々の機能の使いやすさだけでなく「目的を快適に達成し、満足できるか」まで含む概念だと整理しています。

この違いを理解すると、Webサイト改善の見え方が大きく変わります。たとえば、ボタンの色や配置を見直すのはUI改善です。一方で、ユーザーが迷わず必要な情報にたどり着き、納得して問い合わせボタンをクリックできる流れを整えるのはUX改善です。つまり、問い合わせにつながるサイトを作るには、UIとUXの両方を考える必要があるということです。

本記事では、UI UXの意味、違い、重要性、改善の考え方、実際の改善ポイントまでを初心者向けに整理して解説します。これからサイト改善に取り組む方が、「何から見直せばよいか」をつかめる内容を目指します。


目次

UI UXとは?まずは基本の意味を理解しよう

UIとは何か

UIとは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略です。簡単にいえば、ユーザーがサービスやプロダクトに触れる接点のことです。Webサイトであれば、ページのレイアウト、文字の大きさ、ボタンの形や色、メニューの位置、入力フォームの見せ方など、ユーザーの目に見え、実際に操作する部分がUIにあたります。モンスターラボでも、UIはサービスやプロダクトとユーザーの接点であり、視界に触れる情報やデバイスの外観も含むと説明されています。

たとえば、問い合わせページにある送信ボタンが小さすぎて見つけにくい、文字色が背景と近くて読みにくい、スマホで開くと余白が詰まりすぎて押しづらい、といった問題はUIの課題です。逆に、どこを押せばよいか一目でわかる、入力欄の意味が明確、必要な情報が読みやすく整理されている状態は、良いUIだといえます。

初心者の方はUIを「デザイン」と同じ意味で捉えがちですが、厳密には少し違います。見た目の美しさもUIの一部ですが、それだけではありません。重要なのは、ユーザーが迷わず、負担なく、意図した操作ができることです。きれいでも使いにくい画面は、良いUIとはいえません。

UXとは何か

UXとは、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、ユーザーがサービスや製品の利用を通じて得る体験全体を指します。モンスターラボは「製品やシステム、サービスなどの利用を通じてユーザーが得る体験」と定義し、電通マクロミルインサイトは「ユーザーが望むことをスムーズかつ快適に達成でき、利用体験に満足できるか」が重要だと説明しています。

一言でいえば「使いやすい」ことが重要だと言えます。

たとえば、ある企業サイトを訪れたユーザーが、
「知りたい情報がすぐ見つかった」
「サービス内容がわかりやすく、安心できた」
「問い合わせまで迷わず進めた」
「送信後の案内も丁寧で不安がなかった」
と感じたなら、それは良いUXが提供できている状態です。

反対に、見た目はおしゃれでも、どこに何があるかわからない、比較材料が足りず不安になる、問い合わせ後に何が起こるかわからない、といった状況ではUXが損なわれます。つまりUXは、画面の一部ではなく、サービスとの出会いから利用、行動完了、場合によっては再訪や継続利用まで含む広い概念です。

UIとUXの違い

UIとUXは密接に関係していますが、意味は同じではありません。違いをシンプルに整理すると、次のように考えるとわかりやすいです。

UIは「触れる部分」、UXは「感じる体験」です。
UIは「見た目や操作」、UXは「利用全体の満足度」です。
UIは「点」、UXは「流れ」と捉えることもできます。

モンスターラボは、UIを「ユーザーとのタッチポイント」、UXを「すべての顧客体験」として区別しています。電通マクロミルインサイトも、UIはUXを生み出す要素の一つであり、UIが優れていても、利用のどこかで満足度が低ければ全体として優れた体験にはならないと述べています。

たとえば、資料請求ページのフォームが入力しやすいのはUIの良さです。しかし、資料の内容が事前にわからない、入力後に営業連絡が来るのか不明、完了後の案内が不十分で不安になる、といった状態ではUXは良いとはいえません。逆に、ユーザーの不安を先回りして解消し、自然に行動できる流れが整っていれば、UXの質は高くなります。

UIとUXの関係性

UIとUXは別物ではありますが、切り離して考えることはできません。なぜなら、ユーザー体験の多くは、実際の接点であるUIを通じて生まれるからです。モンスターラボはUIがUXの中に含まれる概念だと説明し、電通マクロミルインサイトも「真に優れた製品・サービスを提供するには、ステップごとのUIとUXをそれぞれしっかり作り上げることが大切」と整理しています。

言い換えれば、UIはUXを支える重要な土台です。どれだけ良いサービス内容でも、ボタンが押しにくい、情報が探しにくい、スマホで見づらいといったUIの問題があると、体験全体の評価は下がります。一方で、UIだけを整えても、導線そのものが不自然だったり、ユーザーの不安を解消できていなかったりすると、成果にはつながりません。

そのため、サイト改善では「画面をきれいにする」だけで終わらせず、その画面がユーザーの行動や感情にどう影響するかまで考えることが大切です。


UI UXが重要とされる理由

ユーザー満足度に直結するため

UI UXが重視される最大の理由は、ユーザー満足度に直結するからです。ユーザーは、企業側の都合でサイトを見ているわけではありません。自分の疑問を解消したい、比較したい、申し込みたい、問い合わせたいなど、何らかの目的を持って訪れています。その目的をスムーズに達成できるかどうかが、満足度を左右します。電通マクロミルインサイトは、UXでは「目的をいかに早く簡単に達成できるか」が重要だと述べています。

たとえば、サービス紹介ページで「対象者」「費用感」「導入の流れ」「よくある質問」が整理されていれば、ユーザーは安心して読み進められます。反対に、情報が散らばっていて比較しづらいと、それだけで離脱の原因になります。ユーザー満足度は抽象的な概念に見えますが、実際には「読みやすい」「わかりやすい」「迷わない」といった具体的な要素の積み重ねでできています。

成果やコンバージョンに影響するため

WebサイトにおけるUI UXは、見た目だけの話ではありません。問い合わせ、資料請求、購入、予約、会員登録など、成果指標に直結します。デジタルアイデンティティは、CTAエリアでは「いかに行動を促せるか」が鍵であり、クリックできることが直感的に伝わるデザインを心がけるべきだとしています。またフォーム改善はコンバージョン率向上のために重要で、使いにくいフォームはユーザーの信頼感を損なうこともあると説明しています。

特に今回のようにCTAを「問い合わせボタンクリック」とする記事やサイトでは、UI UXの影響は非常に大きくなります。問い合わせボタンが目立たない、押した先のフォームが長すぎる、問い合わせ前に知りたい情報が不足していると、ユーザーは途中で離脱します。逆に、必要な情報が十分にあり、不安が解消され、次に取るべき行動が明確なら、自然とクリック率は高まります。

競合との差別化につながるため

商品やサービスの内容そのものでは大きな差がつきにくい市場では、使いやすさやわかりやすさが競争力になります。電通マクロミルインサイトは、他社製品よりも使いやすく満足できたという感覚もUXに含まれると述べています。つまり、ユーザーは機能だけでなく、使ったときの印象やストレスの少なさも比較しているということです。

たとえば同じようなサービスを提供している2社があったとして、片方は情報が整理されていて比較しやすく、相談導線もスムーズ、もう片方は情報が断片的で問い合わせまでの流れが複雑であれば、前者のほうが選ばれやすくなります。サービス内容が似ているほど、UI UXの差が意思決定に影響しやすくなります。

継続利用やファン化を促しやすくなるため

UI UXの価値は、一度のコンバージョンだけではありません。継続利用、再訪、紹介、口コミといった中長期的な成果にもつながります。電通マクロミルインサイトは、優れたUXデザインによって、ユーザーは「継続利用したい」と感じるようになると説明しています。

企業サイトでも同じです。初回の訪問時に「この会社は信頼できそう」「説明が丁寧で親切」「必要なことがすぐわかった」と感じてもらえれば、今すぐ問い合わせに至らなくても、比較検討の候補として残りやすくなります。つまりUI UXは、刈り取りのための施策であると同時に、信頼を積み上げるための施策でもあります。


良いUI UXの特徴とは

見やすく直感的に操作できる

良いUI UXの基本は、ユーザーが考え込まなくても操作できることです。モンスターラボは、良いUIの例として、TOPに戻るボタンが認識しやすいこと、リンク位置や色に違和感がないこと、見やすいフォントやレイアウト、入力補助機能などを挙げています。電通マクロミルインサイトでも、ボタンの大きさや色、位置が適切で、すぐに購入ボタンを見つけられることなどが優れたUIの例として紹介されています。

つまり、ユーザーに「これはボタンだろうか」「このテキストはクリックできるのか」「次はどこへ行けばいいのか」と迷わせないことが重要です。直感的な操作性は、デザインの派手さではなく、ルールの一貫性や視線誘導のわかりやすさから生まれます。

必要な情報にすぐたどり着ける

見やすいだけでは、良いUI UXとはいえません。必要な情報に短時間でたどり着けることも欠かせません。デジタルアイデンティティは、サイト全体において、目次やTOPへ戻る導線、フッターメニューなどのナビゲーションがあり、ユーザーが見たいコンテンツに早くたどり着けるよう配慮することが重要だと述べています。

ユーザーが求めているのは、情報量の多さそのものではなく、「自分に必要な情報がわかりやすく整理されていること」です。たとえば、料金、導入事例、対象企業、サポート内容、問い合わせ方法などが明確に分類されていれば、ユーザーはストレスなく読み進められます。

ストレスなく目的を達成できる

電通マクロミルインサイトは、優れたUIやUXの例として、目的の商品が簡単に見つかること、決済がスムーズであること、レビューで不安が払拭されることなどを挙げています。共通しているのは、ユーザーが本来達成したい目的までの障壁が少ないことです。

企業サイトであれば、問い合わせ、資料請求、比較検討、事例確認などがユーザーの目的になります。その達成までに余計な負担が少ないほど、UXは良くなります。反対に、ページ表示が重い、同じ説明が何度も出る、フォーム項目が多すぎる、ボタンの場所が一定でない、といった要素は体験を阻害します。

分かりにくいサイトで「イラっとした」ご経験がある方も多いと思いますが、そのようなサイトはUI UXに問題があるものと思います。

利用後に満足感が残る

良いUXは、その瞬間だけでなく利用後の印象にも影響します。問い合わせ送信後に「これで合っているのか不安」「返答までどれくらいかかるのかわからない」と感じさせるサイトより、完了画面で今後の流れがわかり、安心感があるサイトのほうが体験全体の評価は高くなります。

このように、良いUI UXとは単なる操作性の高さではありません。使いやすく、理解しやすく、安心でき、次の行動につながる状態を作れているかどうかが重要です。


UI UXを改善するための基本的な考え方

ユーザー視点で課題を捉える(超重要)

UI UX改善で最も大切なのは、制作者や社内担当者の視点ではなく、ユーザー視点で課題を見ることです。モンスターラボはUI/UX設計のポイントとして「ユーザー視点を持つ」を挙げ、電通マクロミルインサイトもUXデザインでは常にユーザー視点を意識することが大切だとしています。

社内では当たり前に理解している専門用語も、初めて訪れたユーザーには伝わらないことがあります。担当者にとってはシンプルな導線でも、ユーザーにとっては情報不足で判断できない場合もあります。だからこそ、「自分たちは何を伝えたいか」ではなく、「ユーザーは何を知りたいか」「どこで迷うか」を起点に考える必要があります。

ターゲットユーザーを明確にする

モンスターラボは「ターゲットユーザーを分析する」ことをUI/UX設計のポイントに挙げています。誰に向けたサイトなのかが曖昧なままだと、情報設計もデザインも中途半端になりやすいからです。

たとえば、問い合わせを促したい相手が「比較検討段階の法人担当者」なのか、「まず概要を知りたい初心者」なのかで、必要な情報の順番は変わります。前者なら導入実績や費用感、サポート体制が重要かもしれません。後者なら、そもそも何ができるサービスなのか、どのような課題を解決できるのかを丁寧に説明する必要があります。

ターゲットを明確にすることで、どの見出しを前に出すか、どのCTA文言が適切か、どこまで専門用語を使うかといった判断がしやすくなります。

利用シーンや導線を整理する

UI UXは、個々のページだけを見ても改善しきれません。ユーザーがどの流入経路から訪れ、どの順番で情報を見て、最終的に何を判断材料に行動するのかという流れを把握することが大切です。

たとえば検索経由で記事にたどり着いたユーザーは、最初から問い合わせをしたいとは限りません。まずは「UI UXとは何か」を知り、その後「自社サイトにも関係ありそうだ」と感じ、改善の必要性を理解し、最後に「相談してみよう」と思うかもしれません。この流れを無視していきなり強いCTAを出しても、クリックにはつながりにくくなります。

良い導線設計では、ユーザーの理解度に合わせて情報が段階的に提供されます。基本理解、重要性の認識、改善ポイントの把握、具体的な相談先の提示という順番が自然なら、CTAも押されやすくなります。

定量・定性の両面で検証する

モンスターラボは、データを用いて定量的に評価すること、そして検証を繰り返すことをUI/UX設計のポイントとして挙げています。

改善では、担当者の感覚だけに頼らないことが重要です。離脱率、スクロール率、CTAクリック率、フォーム完了率のような数値を見ることで、どこに課題があるかを把握しやすくなります。一方で、数値だけでは「なぜそこで離脱したのか」はわかりません。そこで、実際のユーザーの声や問い合わせ内容、営業現場でよく受ける質問などの定性的な情報も合わせて見ていく必要があります。

UI UX改善は、一度手を入れたら終わりではなく、仮説と検証を繰り返して精度を高めていく取り組みです。


UI UXの改善ポイント

UI改善のポイント

レイアウトをわかりやすく設計する

レイアウトはUIの土台です。情報が詰め込みすぎていたり、余白が少なかったり、見出しの区切りが曖昧だったりすると、読むだけで疲れてしまいます。デジタルアイデンティティも、サイト全体ではページの見やすさが重要であり、見出しの目立ち方や色使い、テキストサイズなどに気を配るべきだとしています。

わかりやすいレイアウトを作るには、情報の優先順位をはっきりさせることが大切です。最も伝えたいことは大きめの見出しや強調で示し、補足情報は適切な位置に配置します。段落を長くしすぎず、一覧化できる内容は整理し、視線の流れを意識して構成すると読みやすさが上がります。

配色や文字サイズを見直す

色や文字サイズは、見た目の印象だけでなく可読性に大きく影響します。背景色と文字色のコントラストが弱いと、内容が頭に入ってきません。リンク色が通常テキストと区別しにくいと、ユーザーはどこを押せるのかわかりません。モンスターラボやデジタルアイデンティティは、見やすいフォントやレイアウト、ストレスのない色使いを良いUIの要素として挙げています。

特にスマホでは、PCでちょうどよいサイズでも小さく感じられることがあります。デザインの統一感だけでなく、実際に読むときの負担を基準に調整することが重要です。

ボタンや導線を直感的にする

CTAボタンは、ページの成果を左右する重要なUI要素です。デジタルアイデンティティは、CTAでは色を目立たせる、押せると直感的に思えるボタンのようなデザインにするなど、クリックできることが伝わる見せ方が大切だとしています。

ここで重要なのは、ただ派手にすることではありません。ページ全体の中で適切に目立たせ、文脈に合った言葉で行動を促すことです。たとえば、まだ比較検討段階の読者に対しては「無料で相談する」「UI UX改善について問い合わせる」といった安心感のある文言のほうがクリックされやすい場合があります。

入力フォームの負担を減らす

問い合わせや資料請求の最終段階であるフォームは、UI改善の成果がもっとも数字に出やすい場所です。デジタルアイデンティティは、フォーム改善の代表例として、入力項目を必要最低限にすること、必須項目をわかりやすく示すこと、郵便番号から住所を自動入力できるようにすることなどを挙げています。

フォームのUIが悪いと、「ここまで興味を持っていたのに最後で面倒になって離脱する」というもったいない状況が起こります。問い合わせにつなげたいなら、フォームは情報収集の場ではなく、行動を完了してもらう場だと捉えるべきです。必要以上の項目を求めず、入力のしやすさを優先することが重要です。

UX改善のポイント

ユーザーの目的達成を妨げない

UX改善では、ユーザーが何を達成したいのかを基準に全体設計を見直します。電通マクロミルインサイトは、ユーザーが望むことを快適に達成できるかがUXにおいて重要だと説明しています。

たとえば、「まず相談できるか知りたい」ユーザーに対して、いきなり詳細な会社説明ばかりが続くと、目的達成まで遠回りになります。逆に、「相談できる内容」「問い合わせ後の流れ」「費用の目安」「よくある質問」などが適切な順番で並んでいれば、ユーザーは迷いにくくなります。UX改善とは、各ページを個別に整えることではなく、ユーザーのゴールに向かう流れ全体から無駄な障壁を減らすことです。

表示速度や操作性を高める

どれだけ内容が優れていても、表示が遅い、スクロールしづらい、タップしにくいといった問題があると体験は悪化します。モンスターラボは、良いUXの例として「読み込み速度が早い」ことを挙げています。

特にスマートフォン利用が多い現在では、回線環境や画面サイズを前提にした最適化が欠かせません。画像が重すぎる、固定ボタンが邪魔、ポップアップが閉じにくいといった要素は、小さな不満のようでいて離脱の原因になりやすいです。UXを高めるには、情報の質だけでなく、利用環境まで含めて考えることが必要です。

不安や迷いを減らす情報設計にする

ユーザーは常に「この会社に問い合わせて大丈夫か」「自分に合っているか」「営業色が強すぎないか」などの不安を抱えています。こうした不安を放置すると、ボタンは押されません。電通マクロミルインサイトが紹介するECサイトの優れたUX例でも、レビューや情報量によって購入前の不安が払拭されることが挙げられています。

企業サイトでも同じで、導入事例、FAQ、対応範囲、相談の流れ、料金目安などを整えることは、単なる情報追加ではなくUX改善です。問い合わせボタンを押す前に必要な安心材料がそろっていれば、行動の心理的ハードルは下がります。

利用前後まで含めて体験を設計する

UXはページ閲覧中だけで完結しません。問い合わせ前にどんな期待を持ち、問い合わせ後にどんな印象を持つかも含めて設計する必要があります。完了画面で「担当者から2営業日以内に連絡します」と案内するだけでも、体験は大きく変わります。問い合わせ直後に自動返信メールで内容確認が届けば、さらに安心感は高まります。

このようにUX改善は、ユーザーの行動前・行動中・行動後を一つの体験として考える姿勢が大切です。


WebサイトでUI UXが重要になる場面

トップページ

トップページは、サイト全体の第一印象を決める場所です。ここで何の会社か伝わらない、どこを見ればよいかわからない、情報が多すぎて整理されていないと、ユーザーはすぐ離脱してしまいます。最初に「誰に何を提供しているのか」がわかり、次に主要な導線が見えることが重要です。

商品・サービスページ

商品・サービスページでは、魅力を伝えるだけでなく、比較検討に必要な情報を整理することが求められます。対象者、課題、特徴、導入メリット、実績、料金の考え方などが抜けていると、ユーザーは判断しにくくなります。UXの観点では、「このサービスは自分に合っている」と納得できる流れを作ることが重要です。

CTA周辺

CTA周辺は、成果に直結する重要な場面です。デジタルアイデンティティも、CTAエリアでは訪問者に起こしてもらいたい行動を促すため、いかに行動を促せるかが鍵になると説明しています。

CTAの近くには、行動を後押しする要素が必要です。たとえば「まずはお気軽にご相談ください」「無理な営業は行いません」「相談内容に応じて最適な改善案をご提案します」といった一言(マイクロコピー)があるだけでも、不安軽減につながります。

↓UI UXを意識していないCTAボタン

↓行動を後押しする文言に変更したCTAボタン


入力フォーム

フォームは、UI UXの影響がもっともわかりやすく表れる場所です。入力項目が多い、エラー表示がわかりづらい、スマホで入力しにくいと、せっかく高まった意欲が失われます。デジタルアイデンティティはフォーム改善をコンバージョン率向上の重要ポイントとして扱っています。

ナビゲーションや導線設計

ユーザーが「今どこにいるのか」「次にどこへ行けるのか」を把握できることも重要です。目次、パンくず、関連記事、ページ内リンク、固定CTAなどを適切に使うことで、目的地までの迷いを減らせます。サイト全体の導線が整っていると、1ページ単体ではなく、サイト全体のUXが向上します。


UI UXの改善事例

UI改善で使いやすさが向上した事例

具体例としてイメージしやすいのは、問い合わせボタンやフォームの改善です。たとえば、ページ下部にしかなかった問い合わせボタンを、ファーストビュー直下と本文途中にも配置し、色のコントラストを強め、文言を「お問い合わせ」から「UI UX改善について相談する」に変更したとします。これだけでも、ユーザーは「このページで次に何をすればよいか」を理解しやすくなります。

さらにフォームで、不要な入力項目を削除し、必須項目を明確にし、エラー表示をその場でわかるようにすれば、送信完了率は上がりやすくなります。これはまさに、デジタルアイデンティティが紹介するフォーム改善の考え方に沿ったUI改善です。

UX改善で成果につながった事例

UX改善は、単一要素よりも流れ全体の見直しで効果が出ます。たとえば、記事からサービスページへ遷移したユーザーが、すぐに営業色の強いCTAばかり見せられるのではなく、まず「UI UX改善で解決できる課題」「支援内容」「事例」「相談の流れ」を把握できる構成になっていれば、納得感が高まり問い合わせにつながりやすくなります。

また、問い合わせ完了後に「内容確認のうえ、2営業日以内にご連絡します」「事前に整理しておくと相談がスムーズな項目」などを案内すれば、送信後の不安も減らせます。こうした改善は見た目の変化こそ小さいですが、体験全体の質を押し上げます。

事例から学べる共通ポイント

UI改善とUX改善に共通するのは、ユーザーに余計な負担をかけないことです。良い改善は、制作者の自己満足ではなく、ユーザーの迷い・不安・手間を減らします。見つけやすくする、読みやすくする、理解しやすくする、入力しやすくする、安心して行動できるようにする。これらを一つずつ積み上げることが、結果として問い合わせボタンクリックの増加につながります。


UI UXを改善するときの注意点

見た目だけで判断しない

UI UX改善というと、どうしてもデザインの刷新に意識が向きがちです。しかし、色を変えたりアニメーションを増やしたりするだけでは、本質的な改善にならないことがあります。見た目が新しくなっても、情報設計や導線が悪ければ成果は伸びません。UI改善は「おしゃれにすること」ではなく、「使いやすくすること」です。

担当者の感覚だけで進めない

社内では「この導線ならわかりやすいはず」「この言葉なら伝わるはず」と思っていても、実際のユーザーは違う反応をすることがあります。モンスターラボが定量評価や検証の重要性を挙げているように、改善は仮説ベースで進めつつ、必ず結果を見て判断することが大切です。

一度の改善で終わらせない

UI UXは一度整えたら完成ではありません。ユーザーの行動、流入チャネル、競合状況、デバイス利用傾向は変化します。そのため、公開後も継続的に見直す必要があります。特にCTAのクリック率やフォーム完了率は、改善の成果を確認しやすい指標です。数字が伸びないときは、ボタンそのものではなく、その手前にある説明不足や不安要素が原因かもしれません。

ユーザー調査と検証を継続する

改善の精度を高めるには、アクセス解析だけでなく、営業部門へのヒアリングやユーザーアンケート、実際の問い合わせ内容の分析なども役立ちます。ユーザーがどこで迷っているのか、何を不安に思っているのかが見えると、UIとUXの両面から打ち手を考えやすくなります。


UI UXとは何かを理解して改善につなげよう

UI UXとは、単なるデザイン用語ではありません。UIはユーザーとの接点、UXはその接点を通じて得られる体験全体です。UIだけでは足りず、UXだけを抽象的に語っても改善は進みません。重要なのは、両方をつなげて考えることです。

問い合わせボタンのクリックを増やしたいなら、ボタンの色や配置を変えるだけでは不十分です。ユーザーがそこに至るまでに、必要な情報を得られているか、不安が解消されているか、導線が自然か、フォームに負担がないかまで含めて見直す必要があります。デジタルアイデンティティが示すように、CTAやフォーム、サイト全体の見やすさ・使いやすさは、まさに成果に直結する重要ポイントです。

これからUI UX改善に取り組むなら、まずは次の3つから始めるのがおすすめです。
1つ目は、ユーザーが最終的に何をしたいのかを整理すること。
2つ目は、その目的達成を邪魔している要素を洗い出すこと。
3つ目は、CTA周辺とフォームから優先的に改善することです。

問い合わせを増やしたい企業にとって、UI UXの見直しは後回しにできないテーマです。ユーザーにとってわかりやすく、迷いにくく、相談しやすいサイトへ整えることで、成果は着実に変わっていきます。自社サイトの導線やCTAに少しでも課題を感じているなら、まずは現状を整理し、改善の相談先に問い合わせてみることが第一歩です。

※ユニマでは無理な営業行為は行っておりません。


参考文献・出典

監修者情報

吉成 俊治

1978年 福島県郡山市生まれ。カルチュア・コンビニエンス・クラブグループにてTSUTAYA事業、Tポイント(現Vポイント)事業、DBマーケティング事業を経験し業務設計やシステム開発に携わる。2023年に株式会社ユニマ設立。企業のWebマーケティング支援をメインに、プロジェクトマネジメント、SEOコンサルティング業務を行う。
● 上級ウェブ解析士
● IMA(Internet Marketing Analyst)認定ホルダー

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