サイトマップとは?種類と必要性、作り方を初心者向けに解説

吉成 俊治
代表取締役 / 上級ウェブ解析士

Webサイトを運営していると、「サイトマップ」という言葉を見かける機会が増えてきます。SEOの情報を調べていると、XMLサイトマップの送信が大切だと書かれていることもあれば、ユーザー向けにHTMLサイトマップを設置するとよいと紹介されていることもあります。そのため、「結局サイトマップとは何なのか」「自分のサイトには必要なのか」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
サイトマップとは、ひとことで言えばサイト全体の構造やページの情報を整理して伝えるための仕組みです。ただし、ひとくちにサイトマップといっても用途は1つではありません。ユーザーがページを探しやすくするためのものもあれば、検索エンジンにページの存在を伝えるためのものもあります。Googleも、サイトマップは検索エンジンが重要なURLや更新情報を把握するための手がかりになると案内しています。
この記事では、サイトマップの基本的な意味から、HTMLサイトマップとXMLサイトマップの違い、作成する必要性、具体的な作り方、注意点までを初心者向けにわかりやすく解説します。最後まで読むことで、サイトマップを「なんとなく必要そうなもの」としてではなく、自分のサイトにどう活かすべきかまで整理できるはずです。
サイトマップとは?初心者向けに意味と役割を解説
サイトマップの基本的な意味
サイトマップとは、Webサイトの中にどのようなページがあり、それぞれがどのような関係で構成されているかをまとめたものです。言葉どおり、サイト全体の「地図」のような役割を持っています。Web幹事では、サイトマップを「Webサイトの地図」と表現しており、ページの階層や構造を一覧化して示すものとして説明しています。
ただし、実務で使われる「サイトマップ」には複数の意味があります。一般的には、ユーザー向けのHTMLサイトマップと、検索エンジン向けのXMLサイトマップが特によく知られています。また、制作現場ではサイト設計のための構成図をサイトマップと呼ぶこともあります。初心者の方が混乱しやすいのは、この「同じ言葉なのに意味が少し違う」点です。実際、参考記事でも、ユーザー向けのHTMLサイトマップ、検索エンジン向けのXMLサイトマップ、設計図としての構成図を区別して説明しているケースが見られます。
今回の記事で中心的に扱うのは、主にHTMLサイトマップとXMLサイトマップの2種類です。Webサイト運営者がまず押さえておくべきなのは、この2つの違いと役割です。
サイトマップが果たす役割
サイトマップの役割は、大きく分けて2つあります。1つは、ユーザーが目的のページにたどり着きやすくすることです。もう1つは、検索エンジンにサイト内のページを把握してもらいやすくすることです。エックスサーバーでは、HTMLサイトマップについて、ユーザーがどのようなページがあるかを一目で把握でき、目的のページに移動しやすくなると解説しています。GoogleはXMLサイトマップについて、検索エンジンがサイトをより効率的にクロールする助けになると説明しています。
つまり、サイトマップは単なる一覧表ではありません。サイトの構造をわかりやすく整理し、見る相手に応じて必要な情報を届けるための仕組みです。ユーザーにとっては「迷ったときの案内図」であり、検索エンジンにとっては「ページの存在や更新情報を把握するための手がかり」と考えると理解しやすいでしょう。
サイトマップが注目される理由
サイトマップが注目される理由は、Webサイト運営においてユーザビリティとSEOの両方に関わるからです。特にページ数が多いサイトや、新しく公開したばかりのサイトでは、重要なページが見つかりにくくなることがあります。そうしたとき、HTMLサイトマップはユーザーの回遊を助け、XMLサイトマップは検索エンジンにURLを伝える補助になります。Googleも、サイトマップによって重要だと考えるページやファイルの情報を検索エンジンに伝えられるとしています。
また、SEO関連の解説記事でサイトマップがたびたび取り上げられるのは、「送信しただけで順位が上がる魔法の施策」だからではありません。むしろ、検索エンジンに正しく認識してもらうための土台づくりとして重要だからです。特にXMLサイトマップは、インデックスしてほしいURLの把握を助けるため、クロールやインデックスの効率面で役立つ施策として位置づけられています。
サイトマップは大きく2種類ある
サイトマップは大きく分けて「HTMLサイトマップ」と「XMLサイトマップ」の2種類があります。
HTMLサイトマップとは
HTMLサイトマップとは、主にサイト訪問者向けに作られるサイトマップです。サイト内の各ページへのリンクを一覧でまとめたページで、「このサイトにはどんな情報があるのか」を利用者が把握しやすくする役割があります。エックスサーバーでも、HTMLサイトマップはホームページの構成をユーザーに伝えるページであり、ナビゲーションページとも呼ばれると説明されています。
たとえば、企業サイトで「サービス一覧」「料金案内」「導入事例」「よくある質問」「会社情報」などのリンクをカテゴリごとに整理して掲載するページを見たことがあるかもしれません。それがHTMLサイトマップです。グローバルナビゲーションだけでは探しにくいページにもアクセスしやすくなるため、ユーザーの利便性向上につながります。
HTMLサイトマップの役割
HTMLサイトマップの役割は、ユーザーが迷ったときにサイト全体を俯瞰できるようにすることです。通常のメニューだけでは、階層が深いページや補助的なページは見つけにくい場合があります。HTMLサイトマップがあると、サイト内のページが一覧で見えるため、「どこに何があるのか」を理解しやすくなります。エックスサーバーでも、サイトマップページがあれば、どんなページがあるかが一目瞭然で、目的のページに移動しやすいと紹介されています。
また、サイト運営者にとっても、HTMLサイトマップは情報設計を見直すきっかけになります。ページが増えすぎて分類が曖昧になっている場合、サイトマップを整理する過程でカテゴリの不足や導線のわかりにくさに気づけることがあります。
HTMLサイトマップが向いているサイト
HTMLサイトマップが向いているのは、ページ数が多いサイト、カテゴリが複数に分かれているサイト、案内ページの役割を強化したいサイトです。企業サイト、サービスサイト、ECサイト、情報量の多いオウンドメディアなどでは、ユーザーが全体像をつかみやすくなるメリットがあります。参考記事でも、フッターなど見つけやすい場所にHTMLサイトマップへの導線を設ける例が紹介されています。
一方で、ページ数が非常に少ない小規模サイトでは、必ずしも独立したHTMLサイトマップが必要とは限りません。すでにメニュー構造が明快で、ユーザーが迷わない設計であれば、優先度は下がります。
XMLサイトマップとは
XMLサイトマップとは、主に検索エンジン向けに作成するファイルです。Google Search Centralでは、サイト上のページや動画、そのほかのファイルについての情報、そしてそれらの関係を検索エンジンに提供するファイルだと説明されています。さらに、サイト内でどのページやファイルが重要か、いつ更新されたか、別言語版があるかなどの情報も伝えられるとされています。
HTMLサイトマップが人に見せるためのページであるのに対し、XMLサイトマップは機械が読み取りやすい形式で記述されます。通常、ユーザーが直接閲覧することを前提にしておらず、sitemap.xml や sitemap_index.xml のような形で設置されることが一般的です。
XMLサイトマップの役割
XMLサイトマップの役割は、検索エンジンにサイト内のURLを伝え、クロールや把握を助けることです。Googleは、サイトマップがあることで重要なページや更新情報をより効率的に認識できると案内しています。また、Search Consoleのサイトマップレポートでは、送信したサイトマップの履歴や処理時のエラーを確認できます。
ここで大切なのは、XMLサイトマップはインデックス登録を保証するものではないという点です。送信すれば必ず検索結果に表示されるわけではありません。しかし、検索エンジンがURLを把握する手助けになるため、特に新規公開ページや、内部リンクだけでは見つかりにくいページを持つサイトで有効です。Googleも、サイトマップはクロールの補助になる一方で、すべてのURLのクロールやインデックスを保証するものではないという前提で案内しています。
XMLサイトマップが向いているサイト
XMLサイトマップは、多くのWebサイトで有用です。特にGoogleは、サイト規模が大きい場合、新しいサイトで外部リンクが少ない場合、内部リンクが不足しているページがある場合、動画や画像ニュースなど特定コンテンツの情報を伝えたい場合に、サイトマップが役立つと案内しています。
そのため、企業のコーポレートサイト、ブログ、オウンドメディア、ECサイトなど、継続的にページを追加・更新するサイトでは、XMLサイトマップを用意しておく意義は大きいといえます。
HTMLサイトマップとXMLサイトマップの違い
HTMLサイトマップとXMLサイトマップの最も大きな違いは、誰のために作るかです。HTMLサイトマップはユーザー向け、XMLサイトマップは検索エンジン向けです。HTMLサイトマップはページ一覧としてブラウザ上で見やすく整理され、XMLサイトマップは機械が読みやすい構造でURL情報を記述します。複数の参考記事でも、この違いがサイトマップ理解の中心として解説されています。
また、目的にも違いがあります。HTMLサイトマップは、ユーザーの回遊性や導線改善が主な目的です。XMLサイトマップは、検索エンジンにURLを知らせ、クロールと認識を助けることが主な目的です。どちらか一方だけが絶対に必要というよりも、サイトの規模や目的によって、必要に応じて併用するのが現実的です。
サイトマップはなぜ必要?作成するメリットを解説
ユーザーが目的のページを見つけやすくなる
HTMLサイトマップを用意する最大のメリットは、ユーザーが目的のページにたどり着きやすくなることです。ナビゲーションメニューから見つけにくいページでも、サイトマップに一覧化されていれば探しやすくなります。エックスサーバーでも、サイトマップページには「どんなページがあるか判断できる」「目的のページに移動できる」といったメリットがあるとしています。
特に、サービス内容が複数ある企業サイトや、カテゴリ数の多い情報サイトでは、ユーザーが全体像を把握できるかどうかが離脱率に影響しやすくなります。トップページやカテゴリページだけでは目的の情報にたどり着けない場合、HTMLサイトマップが補助線になります。
検索エンジンにページを認識してもらいやすくなる
XMLサイトマップのメリットは、検索エンジンにURLの存在や更新情報を伝えやすくなることです。Googleは、サイトマップによって重要なページ、更新日時、別言語版などの情報を伝えられると案内しています。また、Search Consoleからサイトマップを送信することで、送信状況やエラーも確認できます。
新しく公開した記事や、サイト内リンクがまだ十分に張られていないページは、クローラーに発見されるまで時間がかかる場合があります。XMLサイトマップはその補助となるため、更新の多いサイトほどメリットを感じやすいでしょう。
サイト全体の構造を整理しやすくなる
サイトマップを作る工程そのものにも価値があります。ページを一覧化し、カテゴリや階層を整理することで、「情報が重複していないか」「導線に抜け漏れがないか」「重要ページが埋もれていないか」を見直しやすくなります。PLAN-Bでも、サイトマップ作成のメリットとして、ユーザーや検索エンジンに全ページを認識させやすいことに加え、サイト全体の構造把握やプロジェクト進行のしやすさが挙げられています。
特にリニューアルやコンテンツ追加を重ねてきたサイトでは、構造が複雑になりがちです。サイトマップを見直すことで、必要なカテゴリ再編や内部リンク改善のヒントが見つかることもあります。
新規サイトや大規模サイトで特に重要な理由
新規サイトは、外部からのリンクが少なく、検索エンジンに発見される手がかりも限られがちです。大規模サイトは逆にページ数が多すぎて、すべてのページを均等にクロールしてもらうのが難しくなることがあります。Googleは、サイトが大規模である場合や、サイトが新しく外部リンクが少ない場合などに、サイトマップが特に役立つとしています。
つまり、XMLサイトマップはどんなサイトにも万能に必要というより、URL発見の補助が重要になるサイトほど価値が高い施策です。初心者の方は、「SEO対策として有名だから」という理由だけでなく、自サイトの状況に照らして必要性を判断することが大切です。
サイトマップが必要なサイト・不要なサイトの考え方
サイトマップを作成したほうがよいケース
まずXMLサイトマップについては、基本的に多くのサイトで用意しておいて損はありません。特に、新規サイト、ページ数が多いサイト、更新頻度が高いサイト、孤立ページがあるサイトでは、検索エンジンにURLを伝える補助として有効です。Googleの案内でも、こうしたケースではサイトマップの利用が推奨される方向で説明されています。
HTMLサイトマップについては、ページ数が多く、ユーザーが全体像を把握しにくいサイトで有効です。企業サイトでも、採用情報、サービス一覧、サポート情報、ニュース、会社情報などコンテンツが多岐にわたる場合、HTMLサイトマップがあると利用者にとって親切です。
必須ではないケース
一方で、数ページ程度の小規模サイトで、グローバルナビゲーションが十分わかりやすく、すべてのページに簡単にたどり着ける場合は、HTMLサイトマップの優先度は高くありません。HTMLサイトマップを作るより、各ページの導線やメニューの見直しを優先したほうがよいこともあります。
XMLサイトマップについても、内部リンク構造が非常に明快で、ページ数が少なく、すべてのページが検索エンジンに容易に発見されるサイトなら、影響は限定的な可能性があります。ただし、Google公式でもサイトマップはクロール補助として有効とされているため、設定コストが低い環境であれば用意しておくほうが無難です。
迷った場合にどう判断するべきか
判断に迷う場合は、次の視点で考えると整理しやすくなります。
1つ目は、ユーザーがサイト内で迷う余地があるかです。迷うならHTMLサイトマップを検討する価値があります。
2つ目は、検索エンジンに見つけてもらいにくいページがあるかです。あるならXMLサイトマップの優先度が上がります。
3つ目は、運用の手間に見合うかです。WordPressなど自動生成しやすい環境なら、XMLサイトマップは比較的導入しやすい施策です。参考記事でも、WordPressプラグインやツールを使って簡単に作成する方法が広く紹介されています。
HTMLサイトマップの作り方
掲載するページを整理する
HTMLサイトマップを作るときは、まず掲載するページを洗い出します。すべてのページを無秩序に並べると、かえって見づらくなってしまいます。まずは「ユーザーが探しそうな情報」を軸に、主要ページを整理することが大切です。たとえば、企業サイトなら「サービス」「料金」「導入事例」「会社情報」「採用情報」「お問い合わせ」など、ユーザーがたどり着きたい情報単位で整理するとわかりやすくなります。
また、リンク切れページや、閲覧導線として不要なページまで載せないように注意します。HTMLサイトマップは案内図なので、ユーザーに役立つ情報へスムーズにたどり着ける設計が重要です。
カテゴリごとにわかりやすく分類する
ページを洗い出したら、次はカテゴリごとに分けて整理します。カテゴリの考え方が曖昧だと、サイトマップ全体がわかりにくくなります。たとえば、「会社について」「サービスについて」「サポート情報」など、ユーザー視点で意味のまとまりがある区分にすると理解しやすくなります。
このとき、運営者都合ではなく、利用者が理解しやすい言葉で分類することが大切です。社内用語や略称は避け、初めて訪れた人でも意味がわかる見出しにします。HTMLサイトマップは、情報を漏れなく見せることよりも、迷わず選べることが大切です。
ユーザーが迷わない導線にする
HTMLサイトマップを設置しても、見つけにくければ意味が薄れてしまいます。参考記事でも、フッターなどユーザーが見つけやすい位置にサイトマップへの導線を置く例が紹介されています。一般的にも、フッターから「サイトマップ」へ遷移できる形はよく見られます。
また、サイトマップページの中でも、ただリンクを並べるだけでは不十分です。カテゴリ名をはっきりさせ、階層が深すぎないようにし、どこに何があるのかが一目でわかるようにします。ページ数が多い場合は、重要カテゴリを先に配置するのも有効です。
フッターなど見つけやすい位置に設置する
HTMLサイトマップは、サイトの補助的な案内として機能するため、すべてのページからたどり着きやすい位置に置くのが理想です。一般的にはフッター設置が多く、これはエックスサーバーの解説でも紹介されています。
フッターは、ユーザーがページ下部まで読み進めたときに自然と目に入る場所です。探している情報が見つからなかったときの逃げ道として、サイトマップへのリンクが役立ちます。特に問い合わせや資料請求などのコンバージョン導線を持つサイトでは、サイトマップ経由で必要情報にたどり着けることが、最終的な行動にもつながります。
XMLサイトマップの作り方
XMLサイトマップを自動生成する方法
XMLサイトマップは、手作業でゼロから作ることもできますが、初心者には自動生成が現実的です。参考記事でも、WordPressのプラグインや専用ツールを使った方法が広く紹介されています。PLAN-Bの記事では、ツールを使ってXMLサイトマップを自動生成する方法に触れており、WordPressでないサイトでも生成ツールの利用が選択肢になると説明しています。
Google公式でも、サイトマップはさまざまな方法で作成・送信でき、Search Consoleから送信したり、robots.txtに記載したりできると案内しています。
WordPressのプラグインを使う方法
WordPressを使っている場合は、SEO系プラグインやサイトマップ生成機能によって、XMLサイトマップを比較的簡単に用意できます。近年のWordPress環境では、テーマやプラグインによって自動生成されるケースもあります。エックスサーバーのWordPress向け解説でも、WordPressサイトでサイトマップを作成・登録する方法が案内されています。
ただし、複数のプラグインで同時にサイトマップを生成してしまうと、重複や管理の混乱が起きることがあります。まずは「どの機能が現在サイトマップを出力しているか」を確認し、1つの仕組みに統一すると運用しやすくなります。
ユニマでは、WordPressのプラグインを利用する場合、利用実績が多く信頼性の高い以下のプラグインを使用するケースが多いです。
【参考】WordPressプラグイン:XML Sitemap Generator for Google
生成ツールを使う方法
WordPress以外のサイトや静的サイトでは、サイトマップ生成ツールを使う方法があります。サイトURLを入力してXMLサイトマップを作成し、サーバーにアップロードする形です。参考記事でも、無料または簡易的な生成ツールが紹介されています。
ただし、手動アップロード型の運用では、ページ追加や更新のたびに再生成が必要になる場合があります。更新頻度の高いサイトでは、CMSや自動化機能を活用したほうが管理しやすいでしょう。
XMLサイトマップを手動で作成する方法
XMLサイトマップは仕様に沿って手動作成することも可能です。Google Search Centralでは、サイトマップに含めるURLの考え方や、サイトマップファイル、サイトマップインデックスファイルの扱いについて説明しています。大規模サイト向けにはサイトマップインデックスファイルも利用できます。
ただし、初心者が手動で管理すると、URLミスや更新漏れが起きやすくなります。URL数が少ない小規模サイトを除けば、自動生成のほうが現実的です。とくに運用が続くサイトでは、更新のたびにファイルを触る運用は負担になりやすいため、無理のない方法を選ぶことが大切です。
作成したXMLサイトマップを設置する方法
XMLサイトマップを作成したら、検索エンジンが取得できる場所に設置します。一般的にはルートディレクトリ付近に配置し、https://example.com/sitemap.xml のようなURLでアクセスできる形にします。Google公式では、robots.txt に Sitemap: 行を追加してサイトマップの場所を知らせる方法も紹介しています。
また、大規模サイトでは複数のサイトマップをまとめる「サイトマップインデックスファイル」を使うことがあります。Googleは、Search Consoleの1サイトにつき最大500個のサイトマップインデックスファイルを送信できると案内しています。
Google Search Consoleで送信する方法
XMLサイトマップを作成したら、Google Search Consoleで送信しておくと管理しやすくなります。Googleのヘルプによれば、Search ConsoleのSitemapsレポートでは、新しいサイトマップをGoogleに知らせることができ、送信履歴やパースエラーも確認できます。
一般的な流れは、Search Consoleで対象プロパティを開き、サイドメニューの「サイトマップ」から、サイトマップURLの末尾を入力して送信する形です。送信後は、読み込み状況やエラーの有無を継続的に確認できます。重要なのは、送信して終わりではなく、エラーが出ていないかを見ることです。誤ったURLや取得不能なファイルを送ってしまうと、本来の効果を十分に得られません。
サイトマップ作成時の注意点
noindexページを含めない
XMLサイトマップに含めるURLは、基本的に検索エンジンに認識・評価してほしいページに絞るのが原則です。noindexを設定しているページを含めると、「インデックスしてほしくないのに、サイトマップでは知らせている」という矛盾が生じます。Googleはサイトマップを重要URLの手がかりとして扱うため、方針が食い違わないように管理することが重要です。
たとえば、重複ページ、サンクスページ、検索結果ページなどをnoindexにしているなら、原則としてサイトマップからは外したほうが管理しやすいでしょう。
存在しないURLを記載しない
当然ですが、404ページやリダイレクト先が定まっていないURLなど、実際に有効でないURLをXMLサイトマップに載せるのは避けるべきです。Search Consoleのレポートでは、送信したサイトマップに問題がある場合、処理エラーや取得エラーを確認できることがあります。
HTMLサイトマップでも同様で、リンク切れがあるとユーザー体験を損ないます。サイトマップは「整理された案内図」である以上、古いURLや削除済みページが残っていないか、定期的に見直す必要があります。
更新した内容をサイトマップにも反映する
サイトマップは一度作って終わりではありません。新しい記事を公開したり、カテゴリを再編したり、古いページを削除したりしたら、サイトマップにも反映させる必要があります。自動生成であれば更新漏れのリスクは下がりますが、手動管理ではメンテナンス負荷が高くなります。Googleも、サイトマップには更新情報を含められると説明しています。
更新頻度の高いサイトほど、運用時に無理のない方法を選ぶことが重要です。現場では、サイトマップ自体の設置よりも、更新の継続管理でつまずくケースが少なくありません。
ユーザー向けと検索エンジン向けを混同しない
初心者が特に注意したいのは、HTMLサイトマップとXMLサイトマップの役割を混同しないことです。HTMLサイトマップは見やすさや使いやすさが重要であり、XMLサイトマップは検索エンジンに正しく情報を伝えることが重要です。見た目を整えるべきなのはHTMLサイトマップであり、XMLサイトマップは人が見て美しい必要はありません。参考記事でも、両者は対象と目的が異なるものとして明確に区別されています。
この違いを理解していないと、「HTMLサイトマップを作ったからSEOは十分」「XMLサイトマップを送信したからユーザーも迷わない」といった誤解が起こりやすくなります。それぞれの目的を分けて考えることが大切です。
サイトマップに関するよくある質問
まとめ|サイトマップはサイト構造を伝える重要な仕組み
サイトマップとは、サイトの構造やページ情報を整理して伝えるための仕組みです。そして、サイトマップには主にHTMLサイトマップとXMLサイトマップの2種類があります。HTMLサイトマップはユーザーがページを探しやすくするためのものであり、XMLサイトマップは検索エンジンがURLを把握しやすくするためのものです。Google公式でも、サイトマップは検索エンジンがサイトを効率的にクロールする助けになると説明されています。
初心者の方にとって大切なのは、「サイトマップは何となく必要そうだから設置する」のではなく、誰のために、何の目的で使うのかを理解することです。ユーザー導線を改善したいならHTMLサイトマップ、検索エンジンにURLを伝えたいならXMLサイトマップというように、目的を明確にすると判断しやすくなります。
また、サイトマップは作ること自体が目的ではありません。HTMLサイトマップなら見やすさと探しやすさ、XMLサイトマップなら正確性と更新性が重要です。noindexページや存在しないURLを含めないこと、更新時に内容を反映すること、Search Consoleでエラーを確認することなど、運用面まで含めて整える必要があります。
もし「自社サイトにHTMLサイトマップとXMLサイトマップのどちらが必要か分からない」「今の構造でSEOや導線に問題がないか見直したい」と感じているなら、専門家に相談しながら整理するのも有効です。 現状の課題を整理しながら、サイトの目的に合った改善方針を検討しやすくなります。
ユニマではサイトマップに関するご相談はもちろん、関連するGoogleサーチコンソール、SEO対策についても併せてご相談をお受けしております。ご相談は無料ですので、どうかお気軽にご相談いただければ幸いです。
※ユニマでは無理な営業行為は行っておりません。
参考文献・出典
- Google Search Central「What Is a Sitemap」
https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/sitemaps/overview?hl=ja - Google Search Central「Build and Submit a Sitemap」
https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/sitemaps/build-sitemap?hl=ja - Google Search Console Help「Sitemaps report」
https://support.google.com/webmasters/answer/7451001?hl=en - エックスサーバー「【初心者向け】サイトマップの種類と作成するメリットを解説」
https://www.xserver.ne.jp/bizhp/about-sitemap/ - Web幹事「【初心者向け】サイトマップとは|意味・種類や作り方、事例を分かりやすく紹介」
https://web-kanji.com/posts/what-is-site-map - PLAN-B「サイトマップとは?|SEO効果のある作り方とおすすめツールの紹介」
https://www.plan-b.co.jp/blog/seo/4630/
監修者情報

吉成 俊治
1978年 福島県郡山市生まれ。カルチュア・コンビニエンス・クラブグループにてTSUTAYA事業、Tポイント(現Vポイント)事業、DBマーケティング事業を経験し業務設計やシステム開発に携わる。2023年に株式会社ユニマ設立。企業のWebマーケティング支援をメインに、プロジェクトマネジメント、SEOコンサルティング業務を行う。
● 上級ウェブ解析士
● IMA(Internet Marketing Analyst)認定ホルダー



